師匠(おやじ)の背中を追って…

久々の更新です^_^

先週の事になりますが、、

嬉しい御縁をいただきまして

大阪で行われた

第一興商さん主催のダムとも祭りに参加させていただきました(*^_^*)

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今までステージに色々と立たせて貰ってきましたが、

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スクリーンに自分が映っているのを見るのが初めてですごく嬉しかったです( ˆoˆ )/笑

他の参加者様もめっちゃ上手くて良い刺激になりました!

 

今回は、自分が演歌を歌い続けている原点の話をします。

私には小学生の頃から歌を教えてくれてた師匠がいました。

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小学四年生の頃、

近所にカラオケ喫茶が出来て母親に連れられて入った時に、

 「演歌歌うんだね!若い子が歌ってくれるのはすごく嬉しいよ。

そう言ってもらってその後唄ってくれたらべらんぼうに上手くて度肝を抜かれたのがはじめての出会いでした。

自分もこんな風に歌いたい!

そう思うようになり、歌謡講師だった森一樹 氏に弟子入りをした。

そこから色々な歌謡祭やカラオケ大会に連れてって貰って

師匠の持てるだけの人脈を繋げてくれました。

 

色々な方に

「この子若いのに上手いね^_^先生の息子さん?」

と聞かれると

「こんな息子がいたら物凄く自慢したいよ。この子を歌手にしてあげたい。夢を叶えてあげたい。」

そう周りにこぼしていたみたいです。

 

普通の家庭ではあり得ないだろうけど、、

自分と師匠は歌を通じて本当の親子ではないけど血を超えた歌の世界の親子そのものでした。

つまり自分には

家庭の親父

歌の親父

2人の親父がいます(*^_^*)

 

少年野球をやってた時は

一緒にキャッチボールをしてくれたり、花見をしたり本物の親子じゃないのか?くらいまで…笑

 

高校生に上がった時、その仲の良い関係も崩れ始めてきた。

歌手にしたいと言われても一向に話が進まない

進めてくれない

その上師匠自身が歌手としてデビューをした。

その時、

「いや、ちょっと待て!俺は?置き去り?

若い俺を連れてればそれだけ注目はされる。

何?俺、利用されたの?」

と思い、師匠との距離も遠くなってきた。。

その頃、師匠は大病を患っているのを知る由もなかった……

 

毎年行われている師匠のカラオケイベントがある。

そこで自分は

もうこいつとは絶対に関わらない!

これを機に縁を切る!!

そう思ってそのカラオケイベントに挑んだ。。

 

自分が歌い終わった後、、そそくさと帰ろうとした時

ある人に

「最後くらいちゃんと挨拶して帰りなさい!!」

そう言われて嫌々師匠のところへ挨拶をしに行きました。

 

その時だった!!!

挨拶をした時親父が

今までありがとう!これからも頑張るんだよ。」

そう言ってちょっと寂しそうな優しい笑顔で手を差し出して来た

その手は優しかった、そして大きかった、、、

その手に触れた時師匠が大病を患ってかなり進行している事に気付いた。

「先生、手が…」

との問いに

「膨れ上がっちゃってるよね、みっともないよね。でも大丈夫、俺も頑張るから。」

そう言われた時

心臓に剣山が刺されたような気持ちになった……。

 

俺はこんなに愛情を持って育ててくれた師匠に何をしようとしてたんだ!!!

自分を恨んだ 憎んだ

俺は親父にたくさんのものを与えて貰っていたのに、何も恩返しが出来ていない

と言う事にも気付いた。

家に帰ってから涙が止まらなかった…。

悔しくて悔しくて、、、

 

そして、考えた。

〜今の俺に出来る師匠(おやじ)にしてあげられる最高の形の恩返しは何か?〜

その問いの答えはすぐ出て来た。

【師匠(おやじ)の持ち歌でカラオケ大会に出て優勝する事だ!】

しかし、

師匠の病気もかなり進行していて余命宣告までされていた。

残された時間はもう後わずかだった…

それから俺は師匠の歌を猛特訓した。

 

そして

一人暮らしだった親父の家に家事の手伝いをしに行くこともあった。

その頃から俺は「先生」じゃなく「師匠(おやじ)」と呼んでいた。

師匠はカラオケ喫茶を経営しててその店員を母親がやっていた

「おやじ!今日もたくさんの人が来てくれたよ!おやじの歌もいっぱい流れた。」

そう言うと師匠はいつも優しい笑顔で喜んでくれていた。

 

このまま、このまませめて大会まで元気でいて欲しい!!

そう思っていた…。

 

その大会の1ヶ月前。。

おやじは自宅で倒れて緊急搬送された。

もう1人では暮らせない。

そう判断されて

おやじは故郷の栃木県の病院に入院した。

仕事でその経緯を後から知った。

その時おやじは

「あの子の歌にもう言うことは無い。人に教えれるくらいにまでなった。そう伝えてくれ」

と言い残して栃木県に渡っていった。

 

余命宣告された期間は過ぎた。

少しホッとした。

でもいつその時が来るか分からない

その怖さがあった。

 

そして大会当日

いつも大会出る時、

「何か賞に入れたらいいな。」くらいの気持ちで出ていたがこの時だけは違った。

【絶対に優勝しなければならない!!】

【おやじの元に優勝をトロフィーを持って行くんだ!!!】

魂でおやじの歌【北の度胸船】を唄った。

結果は、、

 

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一般部門、課題曲部門2つの部門で

W優勝をする事が出来た。

表彰式の時、

やっとおやじに恩返しが出来た。

と今まで溜まっていた感情が爆発した。

【これで胸を張っておやじのところに行ける!】

 

その一週間後

自分は栃木県の病院に向かった。

夜勤明けで長い道のりだったが、おやじに会うためなら苦にならなかった

 

病院に到着して

面会室で待っていると

懐かしい声が聞こえて来た。

【おやじだ!】

誰が来てるか分からないまま連れてこられたおやじは

俺の顔を見るなり

看護師との会話が止まり

一瞬時が止まったかのようにびっくりして

大粒の涙を流していた。

俺はあのおやじの姿を今も鮮明に覚えている。

忘れる事なんて出来るはずもない。

俺は

おやじに優勝トロフィーを見せた。

「おやじの歌で優勝したよ!」

そう言うと物凄く優しい笑顔で喜んでくれた。

 その場でおやじの歌を唄って

しばし、懐かしい話に花を咲かせた。

 

面会時間は15分

その楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。

最後におやじと抱き合って

「ありがとう。」

と言ってお別れをした。

 

【もう、後悔はない】

そう思った。

 

その1ヶ月、おやじは旅立った。

でも、おやじの魂は俺の心の中にある。

親父から受け継いだこの歌唱は絶対に無駄には出来ない。

そして誓った。

【いつか必ず、親父を超える!超えてみせる!】

その精神が、今の自分を動かしています。

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これからもその精神を大切にして、

演歌道を歩んで行きます。